住民と会話を楽しみながらみこしを担ぐ橋本さん(右)=8日、福井市大丹生町

 大学生らの協力でまちを元気に-。少子高齢化で人手不足となっている福井市大丹生町の八幡神社の例祭「神輿(みこし)渡行」に、今年はみこしの担ぎ手として地域外から大学生2人が参加した。福井大3年の橋本慎太郎さん(21)は「みこし担ぎを通して住民の思いや考えに触れることができた。地域の魅力をもっと知りたくなった」と話した。

 大丹生町がある同市国見地区の高齢化率は1日現在43・57%。殿下、越廼地区に続いて市内で3番目に高い。神輿渡行は江戸時代から続き、祭りの中の「奴(やっこ)行列」は古くから13歳の男子が踊るという決まりがあるが、現在は60代の男性6人が担っている。

 今年2月から国見地区で地域おこし協力隊として活動する岩本晃弘さん(31)が現状を知り、大学生に参加を呼び掛けた。授業の一環で地区内の飲食店やアトリエなどの魅力を探っている橋本さんと、友人の渡利道雄さん(21)=同大3年=が参加した。

 例祭は8日にあり、区内の八幡神社からみこしが出発。2人は住民と一緒に「よいしょ、よいしょ」と大きな掛け声を上げながら練り歩いた。各家の前で住民らが振る舞う食事や酒も楽しんだ。夜には岩本さんも加わり3人は区内の集落センターに宿泊。食事をしながら住民らと意見を交わした。

 橋本さんらは写真共有アプリ「インスタグラム」に地区の名所や自身らの活動の写真を投稿しており「地域の現状を知ることができて良かった。さらに調査し卒論などに生かしたい」と話していた。

 松本俊則自治会長は「祭りの人手不足は長年の悩み。来年はもっと多くの若者が来てくれたらうれしい」と期待。岩本さんは「継続的に、また他の地区でも同じことができれば」と話している。

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