総合閉会式後、愛媛県選手に見送られながら退場する福井県選手たち=松山市の愛媛県総合運動公園陸上競技場

 10日に閉幕した第72回国民体育大会「2017愛顔つなぐえひめ国体」で、福井県は天皇杯(男女総合成績)7位、皇后杯(女子総合成績)8位となり、1巡目福井国体を除くと過去最高成績を収めた。優勝数は前回より8種目増えて14種目。入賞数も30種目増の104種目に上り、来年の福井国体に大きな弾みをつけた。

 冬季国体の得点を含め、天皇杯の総合得点は1588・5点。500点以上も上積みし、目標の10位内を達成。皇后杯得点も825点で200点近く上がった。入賞数は冬季を含め、26競技111種目(うち冬季1競技7種目)となった。

 幅広い競技で県勢は活躍した。優勝したのは山岳、ホッケー、自転車、ボート、ボクシング、セーリング、カヌー、重量挙げ。

 競技別天皇杯では、ボートが競技得点で過去最高の200点を突破し4連覇。ホッケーも全4種別で入賞し、1巡目福井国体以来の優勝。ソフトボール、なぎなたも2位に入った。昨年不振だった団体が健闘。個人でも、各競技で選手強化の成果がみえてきたといえる。

 山岳成年女子2冠の尾上彩(福井県体協)、自転車成年男子ケイリン優勝の寺崎浩平(同)、ボクシング成年女子フライ級2連覇の和田まどか(同)ら福井県体協の選手兼特別強化コーチは期待通りの力を発揮した。県の「スポジョブふくい」制度で県内に就職した選手も、チームふくいの一員として存在感を発揮。アーチェリーの久原千夏(福井信用金庫)、相撲の宮下治也(嶺北特別支援学校職)は競技別得点には加算されないものの、個人準優勝の結果を残し、団体戦に大きく貢献した。

 県勢は会期前実施分を含め全37競技に出場した。しかし競技得点がゼロに終わるなど、力を発揮できなかった競技もあり、課題もみえてきた。

 天皇杯は東京が2年連続で獲得。3年後に東京五輪を控え、選手層の厚さを武器に圧倒的な強さをみせつけた。開催県の愛媛は、昨年の岩手同様2位だった。

 福井県は来年の天皇杯獲得を目指している。県選手団総監督の丹羽治夫県体協専務理事は今回の目標達成に「ほっとした。粘り強く戦ってくれたことが結果に結びついた。特にベスト8入りが増えた」と胸をなで下ろす。ただ、来年に向けては「安心はできない。あくまで途中経過であり、ここで満足せずに、あと1年何をやるべきか見直していきたい」と気持ちを引き締め直した。

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