Takamiy『美旋律〜Best Tune Takamiy〜』

 直近の10年間にわたる楽曲のベスト盤。全13曲のボーカルを新録音しているが、還暦過ぎとは思えぬ張りのある高音が響き渡る。ここでは、初心者向けに聴きやすいものを紹介してみたい。

 まず、ハードロック路線では、その華美な演奏や歌声に負けぬほどの明確なテーマの楽曲が印象に残る。真夏でも頭を振って騒げと煽る『へびめたバケーション!』や、つんくが作詞した不倫に終止符を打つ『禁断の果て』なども良く、極めつけは『騒音おばさんVS高音おじさん』だろうか。宮藤官九郎作詞で、まさに彼のドラマのようにドタバタな物語が面白く、カラオケで流行らないかと期待する。

 また、ミディアムやスローな楽曲も味わい深い。『青空を信じているか?』はAKB48が歌いそうなほど(と思ったら、作詞は秋元康!)爽快だし、リリー・フランキー作詞の『Super Star』では子供たちに向けて高らかに歌い、さすが35年間、ヒットシーンを駆け抜けた人の対応力に感心する。

 本作を聴けば、年齢に関係なく高音で騒ぎたくなるはず。

(ユニバーサル・3000円+税)=臼井孝

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