集会後に記者会見する地村保志さん(右)と妻富貴恵さん=9日午後、福井県小浜市

 北朝鮮による拉致被害者5人が帰国してから15年となるのを前に、拉致問題の早期解決を願う集会が9日、福井県小浜市で開かれ、家族会の飯塚繁雄代表(79)が「私たちに節目はない。(核ミサイル問題だけが取り上げられ)拉致問題が置いてきぼりになっている」と国の最優先課題として取り組むよう訴えた。

 集会は、2002年に帰国し、小浜市に住む拉致被害者の地村保志さん(62)と妻富貴恵さん(62)の同級生らでつくる「救う会福井」と福井県などが共催。新潟県柏崎市の桜井雅浩市長や佐渡市の三浦基裕市長ら800人以上が出席した。

 地村さんらと一緒に帰国した佐渡市の曽我ひとみさん(58)は、ともに拉致された母ミヨシさん=失踪当時(46)=について「世界で一番大好きな優しい母ちゃん。どうか私に母ちゃんを返してください」と声を震わせた。

 集会後に記者会見した保志さんは、衆院選に関し「どの立候補予定者に聞いても『全力で取り組む』と答えるが、具体的に何をしてくれるのか見えない。政権が変わっても、制裁を強化しながら水面下での交渉を進めてほしい」と話した。

 集会には拉致の可能性が否定できない特定失踪者家族会の大沢昭一会長(81)も参加。「私たちにもタラップを下りてくる家族を笑顔で抱きしめる場をつくってください」と訴えた。

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