【10年前のきょう・2007年10月9日】福井市の県立病院は、検体検査の充実を図るため、総合臨床検査システムを更新、九日から運用を開始。夜間や土、日曜は検査項目が限られていた生化学検査と、これまで外注していた前立腺がんなどの腫瘍マーカー検査、エイズウイルス(HIV)の抗体検査を完全自動化。診療上必要な検査情報のほとんどがいつでも一時間以内で取得でき、より正確で迅速な診療が可能になった。

 肝機能や腎機能などを調べるため血清中のホルモンやコレステロール、尿酸などを分析する生化学検査はこれまで、検査項目ごとに血清を小分けし分析までを行う検体搬送ラインが性能上、日中しか使用できなかった。このため臨床検査技師の人員などの問題もあり夜間や土、日曜は、緊急度や必要性の高い項目に絞って検査していた。

 また、HIVや腫瘍マーカー、甲状腺機能の測定は、検査を外部機関に委託していたため、結果が出るまでに四、五日間が必要だった。

 新システムは、検体搬送ラインに接続された生化学分析装置などを九年ぶりに更新。二十四時間のライン使用が可能になり、夜間でも項目を絞らず検査できるようになったほか、これまでラインに含まれていなかった感染症分析装置を更新した上で新たに接続。技師がキットを使って分析していた肝炎検査の自動化や、HIVや同装置を使った腫瘍マーカーなどの検査が院内で可能になった。約二億二千万円をかけて整備した。

 同病院によると、特殊な病気を除き、診療を行う上で医師が必要とする検査情報のほとんどを二十四時間取得できるのは県内病院で初めて。

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