会見中、口を真一文字に結んで涙をこらえる野田富久氏(左)=5日、福井市の県教育センター

 衆院選福井1区からの出馬を断念した民進党福井県連副代表の野田富久氏は、5日の記者会見で、声を絞り出した。「希望の党と立憲民主党から2人が出ると、敵を利することはあっても、いずれも(当選は)厳しい」。二転三転の末に希望の党公認の鈴木宏治氏に一本化されたが、民進党県連と支持母体の連合福井は中央の劇場型政治に翻弄され、組織が右往左往している。

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 5日午前10時半。野田氏は民進党県連の幹事会冒頭「立憲民主党から出馬したい」と胸の内を語った。希望の党の2次公認から漏れ、前夜「安倍政権打倒の大義をとる」と不出馬を示唆したが、一夜明け再び意欲を示した。「割とすんなりいく」(関係者)はずだった会合は紛糾した。

 「本人の意思を尊重してあげたい」「人情に流されて分裂するのは、野党第一党として無責任だ」「分裂すれば、希望の党で走っている2区への影響は避けられない」

 議論は収束せず、野田氏が「(支援母体の)自治労の幹部と会合を持つ」として会場をいったん出たのは午後1時過ぎだった。

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