高音質を追求した液晶テレビ「極音」シリーズ=福井県越前市のオリオン電機

 音響映像機器製造販売のオリオン電機(本社福井県越前市家久町、野又恒雄社長)は、高音質の中・小型液晶テレビ「極音(きわね)」シリーズ2種の販売を始めた。スピーカーやキャビネットの構造、アンプ回路を一から見直し、「音を極めた、耳に心地よいクラス最高級の音質」(同社)を実現した。同社は2015年の事業譲渡により再スタートしており、“新生オリオン”で企画製造した1号機となる。

 同社のテレビ生産は40年の歴史があり、液晶テレビで2200万台の実績がある。新商品は音質への不満が多いという32型、24型に着目、高い音質を強みとするオーディオ製品の開発技術を駆使して商品化した。

 高音質を追求するため基本構造を一新した。クラス最大級の大型マグネットを搭載した「フルレンジスピーカー」を配置。スピーカーのボックスを液晶パネル本体とは独立した構造とし、ボックス内に新開発となるダクトを組み込み、迫力ある自然な低音域をバランスよく再生する。キャビネットは剛性を高め、高級感のあるブラック仕上げとした。

 また高出力のアンプにオーディオ専用の部品を採用。32型はクラス最大級20ワットの大出力で、高音域用スピーカーも搭載し、より臨場感あふれる音質を実現した。

 画質のクオリティーも高めた。自社開発の発光ダイオード(LED)バックライトを搭載し、より自然な色を表現。ブルーライトも軽減し、目に優しい映像が楽しめる。クラス最高レベルの省エネ性能も実現した。予想小売価格は32型が4万5千円、24型が3万5千円。

 同社はODM(相手先ブランドでの企画・生産)に加え、「極音」シリーズを起点に付加価値をより高めた自社製品を積極展開する構え。開発本部の担当者は「消費者ニーズをとらえ、自社で一から企画開発して製造する強みを生かし、オリオンブランドを確立していく」と意気込む。

 同社の国内テレビ市場のシェアは10%未満。新商品投入でテコ入れし、18年度にはシェアを倍増させたい考えだ。

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