「RENEW」会場で展示する漆塗りの自転車=福井県鯖江市西袋町の漆琳堂

 伝統工芸の職人の技に触れてもらおうと福井県鯖江市河和田地区などで10月12~15日に開かれる体験型マーケット「RENEW×大日本市鯖江博覧会」に合わせ、漆器製造販売の漆琳堂(同市西袋町)などは漆塗りの高級自転車を完成させた。使い込むほどに色が変わり、天然漆独特の風合いが楽しめる逸品。会場に展示し、抽選で贈ることにしており、イベントの目玉の一つになりそうだ。

 家庭内だけでなく外でも使える漆器を開発しようと、東京で人気の自転車メーカー「tokyobike(トーキョーバイク)」とコラボ。9月に発売した新モデルに、漆琳堂の人気商品の漆器で用いているモスグリーンとオレンジの配色で漆を施した。

 塗りの伝統工芸士である漆琳堂専務の内田徹さんが、ほこりが入らないよう細心の注意を払って塗り上げ、仕上げの磨きをしない「花塗り」の技法で塗色した。サドルやグリップは革張りで高級感が漂う。

 自転車は2台仕上げ、1台はRENEW期間中、漆琳堂に展示。もう1台は市うるしの里会館に設けるトーキョーバイクのブースに置く。イベント会場85カ所のチェックポイントを回るスタンプラリーの達成者の中から抽選で1人に1台を贈る。内田さんは「写真を撮ってSNSなどに上げてもらうことで、RENEWのPRにつながれば」と話している。

 RENEWには市内外の85社が協力。河和田地区では約30施設を開放し職人の技を間近で見学できるようにするほか、市内の眼鏡メーカーや越前市の越前打刃物、越前和紙、越前箪笥の工房も開放する。うるしの里会館では「大日本市鯖江博覧会」と銘打って、中川政七商店(奈良市)が全国展開する小売店で扱う、えりすぐりの工芸品を販売。鯖江市中山公園では14、15の両日、県内外のクラフト作家が集う「クリーマ・クラフト・キャラバン」も開かれる。

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