JA越前たけふが管内の農村地域で営業を始めた移動店舗=3日、福井県越前市の同JA本店

移動店舗内には食品や日用品約200種が並ぶ=3日、福井県越前市のJA越前たけふ本店

 JA越前たけふ(福井県越前市)は3日、交通弱者のニーズに応えようと物販と金融窓口を兼ね備えた移動店舗「しきぶちゃん号」の営業を始めた。食品や日用品約200種を用意。口座の出入金や振り込みができる機能も搭載し、食品店が少なくJA支店が遠い管内の農村地域計19カ所を定期的に巡回する。

 同JAによると物販、金融どちらかの移動店舗は県内でも運用されているが、両方の機能を持ったものは全国的にも珍しい。災害時に支店機能が喪失した際の活用も想定している。

 3トントラックを改造し、冷蔵・冷凍庫、金融窓口の端末を設置。南越前町を回る1号と越前市を巡る2号の2台導入した。物販担当1人、金融担当2人の職員が乗り込む。1日1、2カ所を訪れ、1時間半滞在する。

 扱う商品は総菜や果物、加工食品、洗剤、トイレットペーパーなど約200種2千点。車内に入って自分で商品を選ぶことができる。肉や魚など扱っていない商品は、予約すれば次回の巡回時に届けてくれる。金融窓口では出入金や公共料金、税金の支払いなどのほか、担当職員が相談も受け付ける。

 1号は今庄、河野地区の11カ所を隔週で訪問。2号は白山、坂口、味真野地区の8カ所を週1回ずつ回る。いずれも集落センターや神社前などで営業する。同JAは「今後の利用状況をみながら、ニーズを踏まえて商品などを見直していきたい」としている。

 この日は越前市の同JA本店で出発式があり、関係者約50人が出席。くす玉を割って祝った。冨田隆組合長は「物販と金融の両面で交通弱者の方の利便性向上に貢献していきたい」と話した。

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