フクビ化学工業などが開発した粒状床衝撃音低減材「サイレントドロップ」=2日、福井市の福井県繊協ビル

サイレントドロップを天井に敷き詰めたイメージ(フクビ化学工業提供)

 フクビ化学工業(本社福井市、八木誠一郎社長)は2日、マンションなど共同住宅の上階から響く歩行音などを抑制する粒状の床衝撃音低減材「サイレントドロップ」を開発したと発表した。袋詰めした低減材を天井裏に置くだけで効果があり、上階の床下工事は不要。軽量のリサイクル樹脂を使っており建物への荷重も少ない。10日から発売する。

 共同住宅でトラブルや悩みの原因になりやすい上階の足音、飛び跳ね音などの重量床衝撃音を軽減しようと、準大手ゼネコン戸田建設(東京)と共同で、2015年6月から研究に取り組んでいた。

 同衝撃音の遮断には、上階床下のコンクリートを厚くするなど床側から対策を施すのが一般的だが、今回は階下の天井に着目した。天井裏の空間に、粒状の低減材を袋詰めしたものを設置すると、粒同士の衝突や摩擦で上階からの振動エネルギーを吸収。階下の部屋への音の放射を抑える。

 遮音のため床下のコンクリートを10センチ厚くした場合、建物への荷重が1平方メートル当たり約240キロ増すが、サイレントドロップは同6・4キロの荷重で同じ効果があった。

 45センチ四方の袋に4キロの粒状樹脂を詰めた。天井裏1平方メートル当たり1・5~2個の割合で設置する。床下工事の必要がないため、新築だけでなくリフォームやリノベーションでの需要も見込む。年間販売数9万個を目標に、住宅メーカーや設計事務所などに売り込んでいく。

 1個4千円(税抜き)。問い合わせはフクビ化学工業=フリーコール(0800)9192911。

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