地域経済活性化に向けたTポイントサービス導入を発表する福邦銀行の渡邉頭取(中央)ら=29日、福井市の同行本店

 福邦銀行(本店福井市、渡邉健雄頭取)は29日、小売店など全国の加盟店で使える日本最大の共通ポイント「Tポイント」を運営するTポイント・ジャパン(東京)と業務提携したと発表した。1日から給与振り込みの口座指定や各種ローンの利用でTポイントを付与する。このサービスに加え、地元の小規模事業者の本業支援として、Tポイント加盟店の紹介業務も併せて実施し、地域経済の活性化につなげる。

 Tポイントサービスの導入は全国の金融機関で13例目で、県内では初の試み。

 ポイント付与の対象取引は、給与振り込みの口座指定で300ポイント(1ポイント1円)、新規住宅ローン借り入れで千ポイント。フリーローンは新規で1万円につき10ポイント。継続利用の給与振り込みは毎月10ポイント、住宅ローンは契約期間中に毎月50ポイントがもらえる。ポイントをためるには、福邦銀のホームページからTカード番号を申請する。

 福邦銀はポイントサービス開始に併せ、ポイントが使える地元加盟店を増やす紹介業務を始めた。Tポイント・ジャパンによると、福井県民の44%がTポイントを利用する。県内の加盟店は523店で、うち全国チェーン店などを除く地元店は116店ある。福邦銀の取引先も関心は高く、他社との差別化をはじめ、集客、販促の効果が見込まれることからニーズが高い。ただ地元の中堅企業や小規模事業者は自社独自でTポイントを導入するノウハウがなく、断念するケースが多いという。

 福邦銀はTポイントに関心のある取引先を、Tポイント代理店になった総合リース業のクォードコーポレーション(本社福井市下河北町、清水一宏社長)に紹介する。取引先はクォード社と契約し、加盟店になってもらう。

 福邦銀本店で29日会見した渡邉頭取は「小規模な小売りやサービス業は売り上げ増加が一番の課題」と説明。「ためたポイントを、地域の加盟店で利用してもらうことで消費が喚起される。お金の流れを生み出し、地域経済の活性につなげたい」と意気込みを話した。Tポイント・ジャパンの上山洋一アライアンス営業部担当部長は「加盟店に提供するTポイントの購買データと、福邦銀の金融サービスやコンサルティングを活用することで、経営戦略にも生かすことができる」と話した。

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