大型ビジョンに映った「衆院解散」を伝えるニュース=28日、福井市のハピリンの屋根付き広場ハピテラス

 ドタバタ劇より政策を示して―。28日に衆院が解散されて事実上の選挙戦が本格化する中、福井1区はいまだ対決の構図が定まらず、2区も自民党の“お家騒動”が尾を引く。各党の迷走に加え、民進党と新党「希望の党」の事実上の合流が急きょ表面化。「訳が分からない」。蚊帳の外に置かれた福井県内の有権者からは、もどかしげな声が聞かれた。

 ■福井1区 政策議論望む

 自民・稲田朋美氏に対し、民進の候補者擁立が難航している。共産・金元幸枝氏は早々に出馬を表明した。

 各党の候補者選びや「合流」の動きに、クリーニング店を営む大野市の男性(49)は「何がどうなっているのか訳が分からない。内部でごちゃごちゃしているだけで、政策で議論して選ぶという本来の選挙まで行き着かない」と話す。「誰が候補者になろうと何も変わらないだろうから、今まで通り期待していない」と苦笑いを見せた。

 「高齢者が多い福井で、孫の世代の負担になりたくない。ちゃんと少子高齢化対策に使ってくれるなら、消費税率を上げるのには賛成」と語るのは、JR福井駅近くで帰宅を急いでいた福井市の主婦(79)。ただ、立候補予定者の中に信用できる人がいないといい、「地方の現状を正しく理解している人に投票したいが、今回は行かないでおこうかな」と表情を曇らせた。

 子育て中の福井県坂井市の主婦(23)は「解散するより、北朝鮮や少子高齢化など重要な問題をもっと議論してほしい。候補者がどう訴えるか関心はあるが、選ばれた人が本当に実行してくれるかは疑問」と指摘。「内部でもめたり、候補者が出せなかったりしているが、一般の人にはよく分からない。このままでは政治への関心がますます薄れてしまう」と県内の現状を懸念した。

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