世界遺産への道のりをテーマにした勝山市の「白山文化フォーラム2007」は三十日、市教育会館などで開かれた。中世の平泉寺の歴史に触れる史跡見学会と市民フォーラムがあり、世界遺産国内暫定リスト入りに向けた現状や課題、今後の展望を模索した。

 メーンのフォーラムには石川県や岐阜県の市民らを含め約百六十人が参加。白山麓(ろく)の歴史文化に詳しい金沢学院大の東四柳史明教授が「白山の歴史文化と世界遺産」と題し講演。「宗教的拠点となった三馬場(ばんば)は、交流することなくそれぞれ独自の発展をとげた」と述べ、多様な側面を持つ白山信仰の特徴を紹介した。

 この後「世界遺産への道のり」と題しパネル討論があった。今後の課題について山岸正裕市長は「雪をキーワードにしてはどうか。昔は大雪で半年間近く閉ざされ、雪に逆らわない生活文化や深い精神文化があった」と強調、豪雪地帯の文化にも世界的な価値を求めるべきだと話した。

 世界遺産に向けた資産範囲の見直しについては、東四柳教授や市教委の宝珍伸一郎学芸員は「美濃禅定道の一部が通る大野市、那谷寺がある小松市など、資産エリアが広げられないか検討している」と述べた。

 フォーラムに先立ち、「平泉寺史跡見学会」が現地であり約百十人が参加。中世僧坊跡の発掘現場や石畳道、僧侶の屋敷跡を回って、栄華を誇った中世ロマンに思いをはせた。

 勝山市をはじめ、白山市、郡上市など三県三市は昨年末、世界遺産候補として「霊峰白山と山麓の文化的景観」を提案。今年十二月の再提案に向け論議が進んでいる。

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