西坂大治容疑者がユーチューブに投稿した動画の一場面(一部加工)

 福井市内の交番前で覚醒剤に見せかけた白い粉の入った袋を落として逃走し、警察官に追跡させる動画がインターネット上に投稿された騒動で、偽計業務妨害の疑いで福井県越前市の夫婦が逮捕、勾留されて20日がたった。近く処分が決まる見通しで、自称ユーチューバーの夫の動機について、福井県警は動画の再生回数を増やし、広告収入を得る目的だったとみている。捜査関係者によると「有名になりたかった」とも供述しており、専門家は近年の動画投稿について過当競争になっていると分析。「サイト運営者は投稿動画のチェック機能を強化する必要がある」と指摘する。

 夫の西坂大治容疑者(31)はネット上で「目標はトップユーチューバー」などと記載。問題となった動画は、9月8日の逮捕直前に削除されるまで、10日ほどで130万回以上再生された。ユーチューバーには再生回数に応じた広告報酬を得る人も多く、同容疑者も固定視聴者の「チャンネル登録者」を増やす目的があったとみられる。

 ITジャーナリストの三上洋さん(52)=東京都=は、「ユーチューバー」が職業として定着してきたことで過当競争になり、ライバルより目立つために過激動画を投稿する傾向にあるとみる。再生回数を増やすには定期的に動画をアップすることも必要で、さまざまな内容の動画を試みるうち、法に触れるような投稿が出てしまうという。

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