自民党福井県連の執行部会に臨む山本拓氏(左)ら=26日、福井市の県繊協ビル

 衆院選福井2区の自民党公認候補を巡る自民党福井県連の騒動は、現職優先の党原則に従い、高木毅氏を党本部に公認申請することで事実上決着した。だが26日の執行部会は、比例代表から2区へのくら替えに意欲を示し、党員投票を主導した山本拓会長に対し混乱を招いた責任を問う声が続出した。28日の衆院解散直前に亀裂を深める異例の事態となった。

 役員「会長は当事者だ。いったん席を外してほしい」
 山本氏「私は…」
 役員「外してください」
 山本氏「言わせてほしい」
 役員「どんだけ迷惑を掛けたと思ってるんや。党員の混乱を招いた責任は大きい」

 県連の執行部会が開かれた福井市の県繊協ビル6階会議室。冒頭以外は非公開だったが、激しいやりとりや怒号が廊下に何度も響き渡った。

 出席者によると、山本氏が執行部会や総務会に諮ることなく党員投票を実施したことについて、役員から「私たちは認めた覚えがない。会長の独断で県内約1万2千人の党員が混乱した」などの厳しい意見が相次いだ。さらに衆院解散日の28日の総務会も十分に周知されていなかったため「これで厳しい選挙戦を戦えると思っているのか」とテーブルをたたきつける役員もいた。集中砲火を浴びた山本氏は「申し訳ございませんでした」と頭を下げたという。

 会合後、山本氏は記者団に対し「突然の解散風で連絡が行き届かなかった」と釈明した。にもかかわらず、なぜ党員投票に踏み切ったのか。本人は「オープンに意見を聴くため」と説明するが‥。

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