関係自治体と握手する福井県敦賀市の渕上隆信市長(左から2人目)ら=25日、東京都千代田区の都市センターホテル

 福井県敦賀市や新潟市などは25日、北前船の寄港地として栄えた日本海側の拠点などを結ぶ新たな「日本海縦断観光ルート」創出に向けたプロジェクトを発表した。インバウンド(訪日外国人客)などをターゲットに、寄港地以外の市町村や事業者にも参加を呼び掛け、来年初めにも協議会を発足させたい考え。都内のホテルで同日、初会合が開かれた。

 2市のほか京都府舞鶴市、兵庫県豊岡市と、交通事業者のWILLER(大阪府)が発起人。太平洋側と異なり日本海側は観光地間のアクセスがスムーズではなく、協議会では4市やほかの観光地を回遊して楽しめる観光ルートの形成を目指す。敦賀には気比神宮、新潟には古町芸妓(ふるまちげいぎ)、舞鶴には赤レンガパーク、豊岡には城崎温泉街などの観光資源がある。

 また交通手段として敦賀は新潟からフェリーの直航便があり、小浜線や京都丹後鉄道で舞鶴や豊岡につながっている。これらに加えて高速バスや新幹線などの交通網を生かして、移動も楽しめる新たな観光交通の構築につなげる考え。

 都道府県の外国人宿泊者数は東京や大阪などゴールデンルートに偏っており、日本海側の自治体は多くない。新たなルートの形成で魅力向上を狙う。ゆったりと旅を楽しむ国内シニア層もターゲットにしている。

 初会合には新潟市の篠田昭市長、敦賀市の渕上隆信市長、舞鶴市の多々見良三市長、豊岡市の前野文孝副市長、WILLERの村背茂高代表取締役が出席した。今後、各市で説明会を開き、市町村や交通、旅行事業者らに協議会への参加を呼び掛けていく。来年夏ごろに第1弾の旅行商品の発表を目指すとした。

 渕上市長は「港をはじめ、鉄道やバスでつなげば周遊的な観光ルートになる。4市だけの一本の線ではなく、複雑な絡み方で観光のバリエーションを広げ、一緒になって魅力を向上させたい」と話した。

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