教育現場の働き方改革を進めるべきだと話す内田良准教授=東京都内

 福井市出身の内田良・名古屋大大学院准教授(教育社会学)の新刊「ブラック部活動」(東洋館出版社)が刊行された。教員の長時間労働の一因となっている部活動指導の実態について多角的に検証。過度な負担にならないよう、参加できる大会数に上限を設けることや活動日を週3日程度にするなど、部活動のスリム化を提案している。

 前半は、文部科学省が2017年4月に公表した教員勤務実態調査の結果などを紹介。06年~16年の間に、平日1日あたりの勤務時間が小学校教諭で43分、中学校教諭で32分、休日1日あたりでは小学校が49分、中学校が109分増えている。特に中学の休日をみると、「部活動・クラブ活動」が64分増と突出している。

 部活動は学習指導要領で「生徒の自主的、自発的な参加により行われる」とされている。内田准教授は「『自主的』という言葉で活動が美化され、正当化される。自主的だから週6~7日活動しても誰も咎めない」と指摘。教員や子どもの心身に負担が掛かるところまで自主性に任せるのでなく、やるべき規制、管理があるのではないかと訴えている。

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