福井大が県内の中学、高校と連携して取り組んできた学習活動「サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)事業」の合同発表会は二十三日、福井市の同大文京キャンパスで開かれた。中高一貫教育を進める金津中と金津高など七校の生徒が、実験考察や研究成果を披露した。

 本年度同事業に参加したのは松岡、永平寺、上志比、社、金津の五中と金津、丸岡の二高。それぞれ原子・分子、放射線、遺伝子、生物生態系などテーマを決め、六月から同大教授の講義を受けたり、同大の高度な施設を使った実験に取り組むなどしてきた。

 この日は七校の生徒約八十人が順番に学習成果を発表。社中は、火山灰を研究、電子顕微鏡で観察し「見た目は砂と変わらないが、鉱物の結晶や火山ガラスがたくさん入っていることが分かった」などと紹介した。

 金津高は、放射線の物体通過実験を行い「物体の厚さ、密度が大きいほど通過量は減少する」と考察。正常細胞よりがん細胞への作用が大きい医学的メリットも紹介し「放射線医療の研究が進み、多くの原発が立地する福井県民として、放射線をもっと学ばなければならない」と述べた。

 SPP事業は、独立行政法人科学技術振興機構が科学に対する中高生の興味、関心を高めようと実施。この日はポスターセッションも行い、生徒同士で各実験結果に対する質問や議論を深めるなど、互いの知的好奇心を刺激し合っていた。

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