越前市白山地区に一九七○年飛来した国の特別天然記念物コウノトリ「武生」の孫が二十二日、兵庫県豊岡市の田んぼで放鳥された。「武生」の孫が放鳥されるのは初めてで、越前市から当時の関係者三人が旅立ちを見届け、再び同地区に舞い降りることを願った。

 「武生」は「コウちゃん」の愛称で親しまれ、くちばしが折れ衰弱していたことから翌年保護、同県の飼育場に運ばれた。二○○一年までに百十五個を産卵したが、無事に成長したのは九四年に生まれた雌「紫」のみ。○五年四月に初孫が誕生したものの、六月に死んだ。

 放鳥は、コウノトリの野生復帰計画に取り組む兵庫県立コウノトリの郷公園が実施。「武生」の孫で二歳になる雌と、人工飼育してきた一歳の雄二羽が対象となった。

 地元小学生が「コウノトリの唄」を合唱、木箱のふたが開けられ三羽が次々と飛び立つと、関係者らから拍手と歓声が沸き起こった。

関連記事
あわせて読みたい