JR福井駅西口再開発で、福井市は二十一日、「同意が得られていない地権者に前向きな姿勢が見られた」として再開発エリアと駅前広場の都市計画決定手続きに入る意向を明らかにした。県も同日、計画決定手続き入りを表明。市は来週にも地元説明会開催の準備に入り、十一月に市都市計画審議会を招集する。国の計画認可は十二月になる見通し。

 西口再開発をめぐっては、今年三月までの都市計画決定を目指していたが、一部地権者の同意を得られず暗礁に乗り上げていた。今回の手続き開始により県都の玄関口づくりが再び動き出すことになる。


 手続きに入る都市計画レイアウトは再開発エリア約五千六百平方メートル、駅前広場が約一万一千百平方メートル。未同意地権者の意向を反映し三月までのレイアウト案を一部修正した。再開発エリアと駅前広場との境界の一角(現在のアーケード入り口付近)に地権者用代替地を確保したため、広場面積は縮小した。


 手続き開始の意向は、市長職務代理者を務める東村新一副市長が同日開かれた市会議会運営委員会と全員協議会で表明した。東村副市長は修正案で「九月二十五日から手続きを開始する」と明言。十月初旬に地元説明会、都市計画案の縦覧を経て、十一月中旬に市都市計画審議会を開くスケジュールを示した。


 同日午後には、県庁で「福井駅周辺整備推進県市連絡会」を開催。旭信昭副知事は「三月のレイアウト案の基本は踏襲されている」として修正案を了承、県も駅前広場部分の決定手続きを進める意向を示した。この席で東村副市長は「県の協力と指導がなくては、なし得ない事業」として支援を求めた。これに対し旭副知事は具体的な支援について「今後検討したい」と述べるにとどまった。


 修正案は地元地権者でつくる再開発準備組合も既に了承している。市と県が都市計画決定手続きに入ることで、今後は再開発ビル構想や、福井鉄道ヒゲ線の広場延伸問題など、滞っていた県都の具体的な顔づくり議論が本格化する。


 今回の手続き開始表明に先立ち、東村副市長は未同意地権者と二十日に面談。正式な同意は得られていないが「市の厳しい状況を理解していただいており、手続きを進めても支障はないと判断した」としている。

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