衆院選は事実上の選挙戦に突入し、福井県内の現職議員と野党の立候補予定者は有権者との対話に精力的に駆け回った=18日、福井市内

 10月下旬の衆院選が濃厚となったことを受け、福井県内の現職議員は18日、地元の敬老会などの会合に出席して有権者との対話を精力的にこなした。野党の立候補予定者も支持拡大に奔走し、事実上の選挙戦に突入した。ただ民進党は福井1区の立候補予定者をまだ決められず、野党共闘の協議も進んでいないため、野党関係者からは準備期間の短さに焦りの声も聞かれた。

 「ご心配をお掛けし、申し訳ございません。政治の原点に戻り、福井のおっかさんとして頑張って参ります」。福井1区では、福井市の日之出地区敬老会でマイクを握った自民党現職の稲田朋美氏(58)が防衛相辞任騒動について神妙に頭を下げ、再起へ声を振り絞った。式典後、運営スタッフら一人一人と握手を交わし、「一緒に頑張ろう」と励まされる場面もあった。

 これに対し民進党は受け皿を準備できていない。山本正雄県連代表は「数人まで絞っているが、28日と想定される衆院解散までにぎりぎり間に合うかどうか」と難航していることを明かす。前回衆院選で公認候補を出せなかったことを踏まえ「今回は何が何でも」との思いを強調する。

 昨年11月に出馬表明した共産党新人の金元幸枝氏(59)は、坂井、あわら両市の街頭演説で「9条改憲は許さない」と安倍政権を批判した。

 福井2区では、自民党現職の高木毅氏(61)は敦賀市内で行われた運動会や祭りに顔を出すなどして精力的に活動した。あらためて「出馬させてもらう」と意気込みを示し「北陸新幹線敦賀以西のルートをしっかり完成させる使命がある。原発の課題も依然として多く、解決に尽力をしたい」と選挙戦を見据えた。

 民進党元職の斉木武志氏(43)は昨年6月の出馬表明後、支援者掘り起こしに向けて辻立ちを約1万回行ってきた。政策ビラやポスターの準備に着手し、19日には越前市の事務所で選対会議を開く。

 共産党新人の猿橋巧氏(63)は、若狭町で街頭活動を行った。安倍首相の衆院解散の意向を「党利党略だ」と糾弾し、森友学園問題や加計学園問題隠しだと指摘した。

 一方、福井維新の会政調会長の鈴木宏治元県議(43)は県内の立候補予定者について「党本部と調整中」だとし、自身の立候補は「今のところ考えていない」と語った。

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