大野―丹生 来田宗純の2点適時打で逆転サヨナラ勝ちし、抱き合って喜ぶ丹生ナイン=福井県営球場

 【第139回北信越地区高校野球福井県大会2回戦・丹生6-5大野】

 メンタルトレーニングが実を結んだ丹生の逆転サヨナラ勝ちだった。先取点からリズムに乗るという狙いとは裏腹に、5点を追う苦しい展開となったが、着実な加点で追い上げ1点差で迎えた最終回。連続三振で2死走者なしと追い込まれても、各自が自分を信じてプレーし、土壇場で試合をひっくり返した。

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 四球で出塁した川口駿介が大胆に二盗、三盗を決める。続く主将の上坂智也は「ボールはしっかり見えていた」とファウルを5本打って粘り、四球に持ち込むと、すかさず二盗した。好機が広がり打席は来田宗純。自称「ものすごく勝負弱い男」だが、「全力スイングすれば何かが起きる」と信じて振り抜いた打球は一、二塁間を抜けた。

 二塁からサヨナラの本塁を狙った上坂は、相手捕手の動きがしっかり見えていた。やや一塁寄りに構えていた捕手の裏を突きヘッドスライディング。見事に生還し、仲間の歓喜を呼び込んだ。

 気持ちをリラックスさせる踊りを交えた歌、深呼吸、自分を信じる前向き思考のトレーニングなどに取り組んできたナイン。春木竜一監督は「雨の影響もありアウトが取れずつらい場面もあったが、本当に精神的に強くなった」とたたえる。次はチーム目標の北信越大会を懸けた準々決勝。上坂は「勝ちに行きます」と力強く宣言した。

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