地盤改良のイメージ

 福井県あわら市柿原で建設中の北陸新幹線柿原トンネルの天井部分が崩落、地表のグラウンドが陥没した事故で、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が、現場地盤の一部が想定より軟弱と認識を持ち、崩落した天井部分に吹き付けるコンクリートの厚みを当初計画より厚い20センチにしていたことが14日、関係者の話で分かった。

 一方で、陥没したグラウンドの地盤改良はなされておらず、地盤の軟弱性を十分に把握した上で、取り得る適正な補強を施せていたかどうかが焦点となりそうだ。

 当初の計画では天井部分に吹き付けるコンクリートの厚みは15センチだった。20センチは同機構の内部規定で補強しうる最大の厚み。機構は「想定以上にコンクリートへの荷重がかかっていた」とし、想定より地盤が軟弱だったとの認識を示した。17日に機構の技術委員会が現地調査し、委員会を開くことが決まっている。機構は「委員会でも、コンクリートの厚みを増したことが議題に上るだろう」としている。

 機構は、トンネル上部の地盤改良や吹き付けるコンクリートの強度を増すための成分変更などを検討しており「技術委の判断を待ちたい」としている。

 柿原トンネルは、掘削後にコンクリートを吹き付け、さらにボルトで補強して工事を進める「ナトム工法」を採用している。掘削に当たり、全長約2・5キロのうち約850メートルで地盤改良を行っていたが、崩落現場の上にある柿原グラウンドなどは地盤改良をしていなかった。

 機構は15日から、現地で地盤再調査のためのボーリングを開始する。

 また、国土交通省は14日までに、機構に対し安全の徹底を図るよう注意した。

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