福井市の県立音楽堂の十周年記念公演(福井新聞社協賛)が十六日、開幕した。福井交響楽団と公募による祝祭記念特別編成合唱団が、ベートーベンの交響曲第九番「歓喜の歌」をにぎやかに演奏、開館十年を祝った。

 プラハ交響楽団常任客演指揮者で大阪芸大大学院教授の小松一彦さんが指揮。本県出身の吉田浩之さん(テノール)、小畑朱実さん(メゾソプラノ)ら四人がソリストを務めた。特別編成合唱団は県内の高校生からお年寄りまで百十人で構成、六月から重ねてきた練習の成果を、息の合った歌声で存分に発揮した。

 アンコールの二曲目は、約八百人の聴衆を巻き込んでの大合唱。小松さんが客席に向かってタクトを振るという趣向で、第四楽章を心を一つに歌い、感動を誘った。

 記念公演は二十四日まで。記念式典とメモリアルコンサートが行われ、新曲「パイプオルガン・混声合唱・オーケストラのための『ふくい賛歌』」が披露される二十二日をはじめ、ジャズやピアノ、邦楽などの多彩なコンサートやイベントが繰り広げられる。

 十八日は、県新人演奏会の歴代出演者による「ガラコンサート―福井の音楽・夢ファッション」、二十日は、本県出身の作曲家笠松泰洋さんがプロデュースした室内オペラ「オンディーヌ」が上演される。同音楽堂は一九九七年九月二十日に開館、これまでに約百六十万人の観客が訪れた。

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