持ち手が食品に触れないようトング置きを設置している総菜取扱店=14日、福井市

 埼玉、群馬両県の系列総菜店「でりしゃす」の客が相次いで腸管出血性大腸菌O157に感染した集団食中毒で、客が好みの総菜を取り分けるトングが感染を拡大させた可能性が浮上した。衛生管理を怠れば、どこでも起こり得る「量り売り方式」のリスクがあらわとなり、他のスーパーでも対応を迫られる。

 福井県内の総菜店も神経をとがらせている。各社とも衛生管理に一層の注意を払っているが、店員からは「いつもより客足が鈍いように思う」と嘆く声も聞かれた。

 県内で「オレボ」などのコンビニ、総菜店を展開する大津屋(福井市西木田1丁目)では、包丁やまな板はもちろん、食品に直接触れるトングなども衛生管理を徹底しているという。トングや大皿は定期的に交換され、高温で殺菌洗浄する。

 トングの持ち手が食品に触れないよう、トング置きを設置している店舗もある。また客が自分で料理を取るため、衛生面で問題のないよう専用の手洗い場を設けている。

 県内の別の総菜店では、O157の問題が発覚した8月下旬、料理を取る前に手洗いするよう求めるポップを増やすなど対応した。担当者は「バイキング形式の販売方法の検証もしなければならない。原因究明を急いでほしいし、今はできる限りのことに取り組みたい」と話していた。

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