折り紙作品の「ナポレオン・ホース」と山本勝博さん(右)、英国王立美術家協会の関係者ら=ロンドン市内

 福井市の折り紙アーティスト、山本勝博さん(52)が、英ロンドンで開かれた日本の芸術作品を紹介する展覧会で審査員特別賞に輝いた。出展したのは越前和紙で作ったオリジナルの「ナポレオン・ホース」で、「造形美を評価してもらえた。折り紙が日本の芸術の一つとして認められたのがうれしい」と喜んでいる。

 展覧会は芸術家の活動支援を手掛ける企業クオリアート(東京)が主催し、英国王立美術家協会(RBA)が協力した。2回目の今年は5月31日から6月3日までロンドン市内のギャラリーを舞台に、日本全国から日本画や陶芸、書道など約100点の優れた芸術作品が集まった。折り紙の出展は初めてで、審査員3人と一般来場者の投票で決まる入賞作品15点のうちの一つに選ばれた。

 山本さんは2003年ごろ、病気で入退院を繰り返す長男を元気づけようと折り紙を始めた。以来独学でさまざまな折り方を創作。オリジナル作品は動物や昆虫など100を超え、県内の博物館などで折り紙教室の講師を務めている。

 ホームページで写真掲載していた「ナポレオン・ホース」がクオリアートの目に留まり、県内唯一となる出展を依頼された。

 山本さんは展覧会を前に、3カ月かけて同作品をあらためて制作。56センチ四方の白い折り紙を2枚使い、高さは約35センチ。馬のたてがみやひづめ、尻尾を「紙を裏返して金色にしたのがこだわり」という。

 展覧会を通じてRBAの名誉会員に推薦された山本さん。現在は「動物のお面」の折り方を紹介する本を長男と二人で制作中で、「人を感動させられる作品を残したい。引き続き創作活動に励んでいく」と意気込んでいた。

関連記事
あわせて読みたい