『ラブとポップ 〜好きだった人を思い出す歌がある〜 mixed by DJ和』

 00年代後半に“J-ポッパー伝説”、10年代に“J-アニソン神曲祭り”と、ヒット・シリーズを生み出してきたDJが、本作では00年代の全36曲をノン・ストップで繋ぎ、これがまたまたヒット。勿論、ジャケットや広告での“ヒロスエ効果”も大きいが、聴けばその人気も納得する。

 王道のポップスからヒップホップ、静かなR&Bからフォーク、さらにバンドでもメロディアスなものからアゲアゲへと、曲調を少しずつスライドさせた曲順が実に自然。そして、その繋ぎ目も「あれ、いま次の曲?」と思うほど実に滑らか。しかも、1曲あたり約2分というのも曲の旨みを知るにはちょうど良い。つまり、あれこれ真似て自作するのが難しいほど、様々な匠の技が施されている気がする。

 個人的には、センチメンタル・バスや麻波25など、いわゆる“ワンヒット系”も多いのに、本作の流れで聴くと気恥ずかしさがなくなることに妙に感心した。それゆえ、本作をBGMにすれば、過去のコイバナも笑って素直に話せるはず。

(ソニー・2000円+税)=臼井孝

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