県勢歴代最高位となる総合14位となった福井大「FRC」=9日、静岡県の小笠山総合運動公園「エコパ」(福井大提供)

エンデュランス(耐久走行)に挑むFRCのマシン

 学生が企画・設計・製作した小型レーシングカーの走行性能から車両コンセプト、コストなどを競う「全日本学生フォーミュラ大会」が9日まで開かれ、福井大チームが総合14位の好成績を収めた。出場12年目にして初の10位台で県勢歴代最高位。マシンの改良などが奏功し、メンバーは「チーム全員の頑張りとスポンサーの支えのおかげ。ただただうれしい」と喜んでいる。

 自動車技術会が、ものづくりの総合力を競い、創造性に満ちた技術者の育成につなげようと2003年から開催している。15回目となる今大会は5~9日の4日間、静岡県の小笠山総合運動公園「エコパ」で開かれ、国内外98チームが参加した。

 福井大チーム「University of Fukui Formula Racing Club」(略称FRC)には工学部の学生・院生計26人が所属。06年から毎年出場しており、昨年は92校中39位、最高成績は11年の75校中25位だった。

 今回のマシンは全長2・6メートル、重さ271キロ。4気筒600ccエンジンを搭載し、最高速度は90~100キロ。エンジンはスズキから提供を受けるなど、70以上の企業や団体から資金や材料、製作場所や機材を使用させてもらうなどの協力を受けてきた。タイヤ購入費捻出のため、今年は初めてクラウドファンディングを活用して44万4千円(目標35万円)を集めた。

 旋回性などを追求し、ホイールベース(前輪軸と後輪軸との距離)を150ミリ長くしたり、最適な重量配分になるよう運転席の位置をシミュレーションして決めたりしてマシンを改良。昨年より1カ月早い4月末にシェイクダウン(新車のテスト走行)し「いつもより長く試走して壊れやすい場所などが分かり、信頼性の高いマシンにすることができた」とプロジェクトリーダーの小原怜大さん(22)=3年=は話す。

 本番ではタイムアタックや、1周1キロのコースを20周するエンデュランス(耐久走行)があり、ドライバーの山本拓哉さん(22)=4年=と南部雅貴さん(22)=同=がパイロンへの接触による罰則を最小限に抑え完走。南部さんは「2年前にリタイアして苦い思いをした。走りきって気が付いたら自然とガッツポーズしていた」と笑顔で振り返った。

 チームはすでに来年の大会に向けて始動。次期リーダーの藤田裕人さん(20)=2年=は「今年を上回る10位以内を目指してチーム一丸で頑張る」と意気込んでいる。

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