歴史的レースのスターターを務めた福岡渉さん=10日、福井県営陸上競技場

 桐生祥秀選手が日本人初の9秒台をマークした歴史的なレースでスターターを務めたのは、福井陸協の福岡渉さん(46)=県立道守高職員=だ。「選手が気持ちよく出られるスタートを心がけた。福井で9秒台が出て良かった」と喜びと安堵が入り交じった。

 スターターになったのは2006年。これまで競技会やマラソン大会など200を超える大会を担当してきたが、9秒台が期待された決勝のレースでは「すごい緊張とプレッシャーがあった」と言う。

 レース直前、吹き流しを見て風の状態をチェックした。号砲を鳴らすタイミングで、2メートル前後の風が若干弱まったのは感じたという。快挙達成については「桐生君の実力」とたたえ、「スターターとしての醍醐味を感じた」と控えめに喜び、感謝も込めた。

 日本陸連の伊東浩司強化委員長からは「日本の名スターター」とねぎらいの言葉をかけられたという。自身は陸上のピースアスリートクラブ代表でもあり、「福井の子どもたちが歴史的なレースを見ることができて良かった」と話した。

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