義父母と実母を介護した経験を語る西川ヘレンさん=福井市のフェニックス・プラザ

 福井新聞・女性の集い「ささら」の本年度第3回サロンは9日、福井市のフェニックス・プラザで開かれ、タレントの西川ヘレンさん(70)が講演した。夫の西川きよしさんと大家族で過ごし、義父母と実母の多重介護に励んだ経験談を、笑いと涙を交えて披露。「皆さんも夫婦や親子で仲良くお互いを支え合ってほしい」と呼び掛けた。

 サロンには会員約1300人が集まった。ヘレンさんはきよしさんとの絆をかみしめ「2人は生まれる前から決まっていたような気がする」と表現。「わたしの方から『もろてくれますか』と尋ねたら、大きな目をむいて『僕もずっと言いたかったんや』と言っていた」と結婚を誓い合った場面を明かした。

 義父を元気づけようと花見に誘い出す際には「一緒に付いてきてくれませんか」とお願いしたと話し、「必要とされていると感じてもらうのが大事」と助言。「相手をせかさずに気持ちを込めてお世話をすると、感謝の言葉も返してくれる」と語った。

 義母と実母の外出前は、ヘレンさんが順番に髪をとかして化粧をしてあげるのが習慣だったとし、「それだけで顔がぱーっと明るくなった」とうれしそうに振り返った。

 脳梗塞を患った実母が息を引き取る間際には、2男1女の家族が「心の中でこれからおばあちゃんと暮らすんや」「ずーっと一緒やからな」と必死に声を掛けたという。「家族みんなが、わが親のように接してくれて、喜んでくれていると思う」とハンカチで目元をぬぐった。

 講演に先立ち、福井県出身のフルート奏者デュオ「パンドール」のコンサートも開かれた。

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