帯状の白い物質が付着した国道8号=6月7日、福井県敦賀市内

 福井県の敦賀市-南越前町間の国道8号で6月、シャンプーの原料が延長約19キロにわたり垂れ流され、17時間以上にわたって通行止めになった問題で、国土交通省福井河川国道事務所が道路法に基づき、原料の除去と交通整理にかかった多額の費用を、垂れ流した三重県の運送会社に請求する手続きを進めていることが9日分かった。

 福井県警は8日、原料を垂れ流したことを知りながら道路管理者に報告しなかったとして、道交法違反(運転者の順守事項)の疑いで、運送会社の社長と運転手を福井地検武生支部に書類送検している。

 同事務所によると、垂れ流されたシャンプーの原料は路面でろうのように固まり、除去作業が難航した。路面清掃車で複数回往復したがはがれず、路面を舗装し直す際に使う路面切削機2台を手配。原料が固着した部分のアスファルトを延長19キロにわたり厚さ5ミリを削り取った。このため上下線が17時間以上にわたり通行止めとなった。

 原料が垂れ流された区間では、ワゴン車とトラックが正面衝突し4人が病院に運ばれたほか、7件の単独物損事故が起きた。県警は「すぐに通報があれば事故は何件かは防げたはず」としている。

 中安隆年副所長は「落下物があると、事故が起きる原因となるなど多くの人に迷惑が掛かる。出発前の荷造りをしっかり確認するとともに、もし荷物を落とした場合はすぐに道路管理者に連絡してほしい」と話している。

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