男子100メートル準決勝2組で1着となり、決勝進出を決めた桐生祥秀(中央)=8日、福井県営陸上競技場

 来年秋の福井国体プレ大会を兼ねた陸上の第86回日本学生対校選手権は8日、福井県営陸上競技場で開幕した。男子100メートルは予選、準決勝が行われ、桐生祥秀(東洋大)が準決勝2組で追い風2・4メートルの参考記録ながら10秒14で1着。多田修平(関学大)は準決勝1組で追い風2・9メートルの参考記録で10秒20の1着となり、ともに9日の決勝(午後3時半)に進んだ。

 万全の状態ではなくても中盤の加速力は、やはり別格だ。男子100メートルで3連覇が懸かる桐生は、準決勝2組で追い風参考記録ながら10秒14の1着で決勝進出。「スタートは捨てて、中盤を意識した。ぼちぼちいい感じ」と貫禄を漂わせた。

 8月の世界選手権男子400メートルリレーで銅メダルを獲得したが、左太もも裏に違和感を覚えたという。今回は100メートルに出場するか直前までコーチらと相談。試合用のスパイクを履いた練習の再開はレース前日だった。

 スターティングブロックを蹴る際に「力が入らない」と言い、「中盤から後半で勝負する」という戦略で臨んだ。

 予選、準決勝のレースは、そんな状況を全く感じさせないほどの走りだった。スタートすると、一気にギアを上げて一瞬で加速。後半は、そのまま流して悠々とゴールを駆け抜けた。

 100メートルのレースは今季最後となる。打倒桐生に燃える多田を「ライバル」と意識し、決勝に向けては「一本勝負。勝ってしっかり記録も残す」ときっぱり。「9秒台」は口にしなかったが、大学最後の日本学生対校選手権に対する思い入れは強い。福井の地で王者の走りを貫くつもりだ。

福井市
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