福井県立恐竜博物館(中央)がある福井県勝山市の長尾山総合公園一帯。第2恐竜博物館について、西川一誠知事は「現在の博物館の隣接地、近接地が望ましい」と現時点での考えを表明している=2016年11月

 福井県議会(県会)の付帯決議で整備検討費の執行が凍結されている第2恐竜博物館の整備構想。西川一誠知事は5日に開会した9月定例県会の提案理由説明で、現在の県立恐竜博物館(勝山市)の近傍での建設が現時点では望ましいとの考えを表明した。県は考えを開示し県会の理解を得ようとしているものの、最大会派県会自民党を中心に議員側には「将来に必要な投資なのか」と否定的な声が根強い。双方の溝は埋まっておらず、9月定例会は早くも荒れ模様となっている。

 ■対立構図

 両者の溝が表面化したのは2月定例会だった。基本構想がまとまらない段階で、県が2017年度当初予算案に整備検討費を計上したことに議員側が反発。凍結の付帯決議を付けた。

 一方、県はもともと2月定例会閉会後の3月に基本構想を策定した後、整備検討費を使って立地場所など選定し、その結果を盛り込んだ基本計画と基本構想を県会に諮るつもりだった。しかし、議会側にすれば「先に整備検討費の執行を認めたら、なし崩し的に建設を認めたことになりかねない」(県会自民党の議員)との懸念があった。

 マニフェストを「錦の御旗」に掲げ、県会軽視とも映る西川県政に対する反発が根底にあるとの見方もある。第2恐竜博物館構想は、西川知事が4期目マニフェストに提示した施策の一つ。「マニフェストの施策を全て追認するだけなら、議会はいらない」。県会自民党の執行部メンバーはこう語気を強める。

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