「ウオーターコート」で洗浄、コーティングされた低車両電車キーボ=福井市の田原町駅

 えちぜん鉄道(本社福井市松本上町)は、市内の企業が持つ独自のコーティング技術を導入し、次世代型低床車両「キーボ」2両で試行している。えち鉄の担当者は「車両はきれいになり、いい状態を保っている」と話している。

 特殊高圧洗浄コーティング機製造販売のエヌエム(本社同市和田2丁目)が持つ「ウオーターコート」のシステムを今年3月に導入。独自開発のセラミックに水を通すことで生成する弱アルカリイオン水を高圧洗浄機で吹きつけ、表面に薄いガラス膜を作る技術で、洗浄とコーティングを同時に行うことができる。

 黄色い車両が特徴のキーボは、昨年3月の運行開始以来、洗剤を使った洗浄により塗装の色落ちが進行。このため洗剤を使わなくてすむ上、▽水滴の乾いた後が残らない▽ワックスより効果が持続する▽作業の省力化▽コスト削減-などが期待できるウオーターコートを導入した。私鉄大手の阪急電鉄(大阪市)も採用している。

 現在は月に2~3回洗浄しながら、効果の持続性などを経過観察中。えち鉄技術部の田中邦利副部長は「水あかの付着を抑制でき、汚れ落としの苦労がなくなった。ランニングコストもよい」と説明。今後、つやがどのように出てくるかを確認し、普通車両27両でも使うか検討していく。

 エヌエムの松井正己社長は「回数を重ねるほど被膜が安定し、汚れが付きにくくなる。福井発の技術を全国のローカル路線に広げていければ」と意気込んでいる。

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