自費で登山道や参道などを整備した玉山工業の玉山統將社長。右奥が登山口=福井県小浜市青井の神明神社

 京都府の建設業者が福井県小浜市の後瀬山の登山道などを自費で整備している。当初、同山の一角に会社の施設を造ろうとしたが、付近の歴史の深さに胸を打たれ、史跡を守り、発展させようと多額の資金を投じて工事に着手した。これに地元市民グループが呼応し「後瀬山トレッキングコース」を企画。10月11日の山開きを予定している。同社の玉山統將社長(38)は「小浜の歴史、文化、伝説を守りたいと思った」と語っていた。

 【画像】整備された区間を示した図

 登山道などを整備しているのは玉山工業(本社京都府南丹市)。小浜市内に拠点を置くため土地を探していたところ、3月ごろ、不動産会社から後瀬山の一角の土地を紹介された。

 土地のそばに神明神社があったことから、神社の歴史などを調べたところ、有名な伝説「八百比丘尼」を祭るための八百姫宮が境内にあることなどが分かった。玉村社長は「歴史や文化を兼ね備えた小浜の宝を無くしていいわけがない」と、施設建設計画はとりやめ、歴史遺産を保全、整備しようと思い立ったという。

 5月、知人を介して小浜の情報を全国発信している市民グループ「KISUMO小浜」メンバーと知り合った。話し合いの中で、神明神社から後瀬山を登り、愛宕神社から下りて西組の街並みを巡る「後瀬山トレッキングコース」の企画が持ち上がった。

関連記事
あわせて読みたい