継体大王即位千五百年を記念し、丹南地域の官民でつくる「こしの都千五百年プロジェクト実行委員会」が、当時の製法で再現を進めていた千五百年前の冠と冠帽が完成し五日、越前市の卯立の工芸館で披露された。権威を象徴するきらびやかな美しさがよみがえった。

 冠と冠帽は、銅板に銀、金メッキを施した金銅製。周囲の冠の直径は十七センチ、中央の冠帽の高さは二十二センチ。直線と曲線の装飾を細部にまで施し、青、赤計五十個のガラス玉と、歩揺(ほよう)と呼ばれる小さな円盤状の飾り物がちりばめられている。

 同市と鯖江市の金工職人らが製作を進めてきたもので、この日の披露目会で、同実行委員会の藤本正晃さん(62)らがその過程などを説明した。

 若狭町の十善の森古墳、熊本県の江田船山古墳からの出土品を参考に、今年初めから図面を作成。銅板の加工はたがねのみで行うなど、古代の製法にこだわっている。

 丹南地域を代表する紙、布、打刃物などの伝統工芸品を古代の製法にのっとり再現するプロジェクトの一環として実施。完成品は十月五日から開かれるこしの都大祭で、ほかの匠(たくみ)品とともに越前市粟田部町の岡太(おかふと)神社に奉納される。