北朝鮮による核実験実施の可能性を受け、取材に応じる安倍首相=3日午後1時9分、首相官邸

 日本政府によると、北朝鮮北東部で日本時間の3日午後0時29分ごろ、マグニチュード(M)6・1の地震波が観測された。北東部豊渓里で6回目の地下核実験を行った可能性がある。安倍晋三首相は記者団に対し「核実験強行なら断じて容認できない」と述べた。核実験であれば昨年9月9日の建国記念日以来で、今年1月のトランプ米政権発足後は初めて。地震の規模は過去最大。中国地震局は別の地震波を探知したと発表、複数の実験を行った可能性もある。

 北朝鮮国営メディアは3日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が、新たに製作した大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載用の水爆を視察したと報じていた。北朝鮮は米本土攻撃のための水爆実験成功を主張する可能性もある。

 北朝鮮は7月4日にICBM「火星14」の初の発射実験を実施し、28日には2回目を強行。射程は米シカゴやロサンゼルスに届く1万キロ超の恐れがあるとみられている。

 国連安全保障理事会は8月5日、制裁強化決議を採択。トランプ政権は、米本土を攻撃できる核ミサイルの保有を阻止するため「あらゆる選択肢」を排除しないとしており、緊張が高まるのは必至だ。

 北朝鮮は8月29日には米軍の要衝グアムを射程に収める中距離弾道ミサイル「火星12」(最大射程5千キロ)を発射、北海道上空を通過し、太平洋の公海上に落下させた。

 北朝鮮は昨年1月、「水爆」と称して4回目の核実験を実施。9月には弾道ミサイル搭載用の核弾頭の爆発実験とする5回目を強行、爆発規模は過去最大級の10~30キロトンとみられていた。

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