関西電力高浜原発=2015年(福井新聞社ヘリから撮影)

 関西電力は1日、高浜原発(福井県高浜町)構内で8月20日に可搬式ポンプの作動確認検査中、ホースが外れてポンプ内の熱水が協力会社の50代男性作業員にかかったと発表した。この作業員は顔と右腕、腹部、両脚にやけどを負った。ポンプは新規制基準対応で新設したもので、停止時の操作手順は作業書に明記されていなかった。

 関電によると、8月20日午前11時10分ごろ、可搬式ポンプの作動確認検査として3、4号機の使用済み燃料プールへの送水訓練を行った。ポンプを停止しようと、別の作業員がポンプから少し離れた電源車の電源を切ったところ、ホースが外れてポンプ内で加熱された熱水が飛散した。熱水は約30リットルで湯気が確認できたという。約3週間の入院が必要という。

 関電は、ポンプを停止する際、放水側の弁を完全に閉止する前に電源を切ったため、ホースに圧力がかかり外れたのが原因と推定しており、「連携ミス」としている。対策として、ポンプ停止時の操作手順などを作業手順書に明記するなどした。

 可搬式ポンプは事故時に電源が喪失した際、海水を燃料プールへ送り込み冷却するために導入。再稼働を目指す大飯原発(同県おおい町)にも導入されている。

 今回の労災について、関電は8月20日に敦賀労働基準監督署から、安全衛生指導書を受けている。

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