大野市で発掘された恐竜化石や地層について紹介する市歴史博物館の講座が20日、同市の結とぴあであった。参加した約30人は、市内の地層の特徴や恐竜が生きていた時代の環境など、興味深い話に聞き入っていた。

大野市に恐竜が暮らしていた時代の環境などを紹介する講座=20日、大野市の結とぴあ

 市東部に広がる白亜紀前期の地層「手取層群伊月層」(約1億3千万年前)は勝山市の手取層群北谷層より1千万年ほど古く、国内でも最古級とされる。これまでに和泉地区の下半原や下山などで恐竜の足跡や歯の化石が発掘された。昨年7月には同地区外の東勝原でも鳥脚類の歯化石が見つかっており、恐竜化石の産地を拡大した。

 講師を務めた市教委の酒井佑輔学芸員は、市内のあらゆる年代の地層から化石が見つかっているとし「大野の大地には約3億年分の地球の歴史が記録されている」と説明。恐竜と一緒に見つかった動植物の化石から「市内の恐竜は川や湖の近くに住み、穏やかな温帯気候で四季があったと推定される」と話し、当時の自然環境を復元したイラスト画を見せた。

 自身が見つけたイグアノドン類の歯化石についても触れ「化石が出る地層は山がある限り続いている。化石の産地は和泉地区のみでなく、どこでも見つかる可能性がある」と強調した。