2016年9月20日、大雨により福井県勝山市内で発生した土砂崩れで自宅が壊れるなど被害を受けた住民が30日までに、用水路の設置管理に問題があったとして、同市に約2930万円の損害賠償を求めて福井地裁に提訴した。

 訴えたのは、自宅兼工場2棟に斜面の土砂や木が直撃したほか、土砂で埋まった用水路から水があふれ浸水被害を受けた親子3人。

 訴状によると、斜面の上を流れる用水路から水があふれ土砂崩れが発生、斜面下にある別の用水路をふさぎ浸水被害が出た。斜面上の用水路の下流では、水流に逆らう方向で市が側溝をつなげていたため、用水路から流れてくる水をせき止める構造になっていた。「過去に用水路を設置、改修した際に市は水量や勾配などを計算しておらず、治水機能が不十分だった」などと主張。自宅から上流約700メートルにある水門も、市が操作し水量を調節していれば水害事故は起こらなかったとしている。

 妻は室内で土砂に驚いて逃げる際、転倒して骨折し後遺障害が残ったとしている。

 市の代理人弁護士は「訴訟の状況をみて適切に対応したい」と話している。

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