えちぜん鉄道(本社・福井県福井市)が三国芦原線の福大前西福井―新田塚間で整備を進めてきた「日華化学前駅」「八ツ島駅」の二つの新駅が一日開業し、記念式典や臨時電車運行などの記念イベントが華やかに繰り広げられた。

 県内での新駅誕生は福井鉄道のハーモニーホール駅以来十年ぶり。


 式典は二つの駅でそれぞれ開かれ、八ツ島駅には県や福井市、地元住民ら関係者約二百人が集まった。見奈美徹社長は「えちぜん鉄道は市民の鉄道。駅開業を機に今後も地域に深く根差して、町の発展に寄与したい」とあいさつ。西川知事は「これから福井は新しい鉄道の街のモデルケースにならなければならない。環境に配慮し鉄道を利用してほしい」と祝辞を述べた。


 住民らの拍手に迎えられて、「開業記念号」のヘッドマークをつけた記念の臨時電車が駅に到着。えちぜん鉄道の山岸正裕会長(勝山市長)らがテープカットして駅の開業を祝った。福井市明新小二年の塚谷亮太君(8つ)と同校三年の上出夏綺さん(9つ)が運転士と客室乗務員に花束を贈呈。「八ツ島駅」と刻まれた越前焼のプレートの除幕も行われた。引き続き、関係者が電車で「日華化学前駅」に移動して式典が開かれた。


 両駅では、新駅と福井駅間を無料で往復できる乗車券が配布されたほか、客室乗務員姿のハローキティのストラップが付いた記念切符も販売された。近所の主婦は「福井駅周辺へはこれまで車を使っていた。駐車場が混雑し苦労していたが、これからは電車で行く機会が増えそう。便利になります」と喜んでいた。


 駅は体の不自由な人に配慮してスロープを設けた設計。ホームは県産の間伐材で造り、現在議論が進んでいるLRT(次世代型路面電車システム)が導入された段階で撤去し、下部のコンクリート基礎部分を新たなホームに活用する。

関連記事
あわせて読みたい