福井県議会議員が本会議や委員会などに出席すると、交通実費に加え、1日一律3000円の公務雑費が支給されている。費用弁償のあり方に県民から疑問の声が上がっている=県会議事堂

福井県庁=福井市大手3丁目

 地方議員が本会議や委員会などに出席する経費を公費で賄う「費用弁償」。福井県議会の場合、1日一律3千円の公務雑費が交通実費に上乗せされている。翌日の公務に支障が出ないよう、遠隔地の議員が宿泊したときには領収書がなくても定額1万3600円が支給される。全国各地で不適切な使途が相次いで発覚した政務活動費に隠れがちだが、費用弁償も公費支出のあり方が問われている。

 福井県議会の費用弁償は「県特別職の職員の給与および旅費に関する条例」に基づき、「県外旅行」と「県内旅行」に分けて規定されている。本会議や常任・特別委員会などへの出席は県内旅行に該当。車で移動した場合は1キロ当たり37円、鉄道利用時には運賃分が支給される仕組みだ。

 さらにこれとは別に、公務雑費として1日一律3千円が上乗せされている。条例に公務雑費の文言はあるものの、定義は明確ではない。「正直言って、後ろめたい気持ちはある」。県会自民党のベテラン議員の1人は告白する。

 昨年度の臨時会と年4回の定例会に計36日出席した場合、公務雑費は議員1人当たり10万8千円、計36人分で388万8千円が支給された計算になる。会期外の公務を含めると額はさらに増える。

 市民オンブズマン福井が2013年に県議会事務局に問い合わせたところ、12年度の費用弁償は約789万円。うち公務雑費は約54%に当たる約426万円だった。伊東晴美事務局長は「公務雑費は会社員の通勤手当に雑費相当額を上乗せするようなもので、議員特権以外の何ものでもない」と指摘。「議員は必要性を説明できるのか。できないのなら、いらないということだ」と廃止を求めている。

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