黒潮マンガ大賞で入選した高須萌さん

 プロ漫画家の登竜門といわれる第29回黒潮マンガ大賞で、福井市の高須萌さん(高校2年)の作品「そして誰もが…」が入選した。自身2作目で、幽霊の女性をコメディータッチで描いたストーリーや画力が評価された。「良い経験になった。安定した画力で面白いストーリーが描ける漫画家を目指したい」と将来を見据えている。

 高知新聞社が主催する同大賞は、数多くの漫画家を輩出してきた高知県を舞台に新たな才能を発掘するのが狙い。8~12ページのショートストーリー漫画を対象に、応募のあった146点を同県出身の漫画家西原理恵子さんらが審査。大賞と準大賞各1点のほか入選5点を選んだ。

 高須さんの「そして誰もが…」は嵐の中、幽霊の女性が離島に取り残された人を驚かせようと奮闘しつつも空回りする姿を描いた。幽霊の女性目線でカラー12ページに仕立てている。

 幼い頃から絵を描くことが好きだったという高須さん。小学生の時、ホラー、ミステリー系漫画に夢中になり、中学生から漫画を描き始めた。初めて完結作を手掛けたのは今年2月で、同大賞の存在は5月上旬に校内に貼られたポスターを見て知った。「短めの12ページなら、描きやすそう」と応募を決めたという。

 例年の受賞作はコメディー調のものが多かったため、好みのホラーを合わせた作品に挑戦。下校後や休日の時間を使い、話の構想を練り、パソコンのイラストソフトを使って作画に取り組んだ。初応募で入選を果たした。

 新たな目標に据えるのは各漫画雑誌の新人賞。苦手としている人物の体の骨格や背景を練習するなど基礎的な画力を磨きながら、新たな作品づくりに取り組んでいる。高須さんは「夢に向けて一歩ずつ近づいていきたい」と笑顔で話していた。

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