山の斜面に投げ捨てられたテレビなど=7月、福井県大野市巣原の姥ケ岳

 ブナ林が広がる平家平がある福井県大野市巣原の姥ケ岳(うばがたけ)で、ごみの不法投棄や山菜の無断採取が相次いでいる。家庭ごみ、タイヤ、テレビ、肥料袋など、ごみはさまざま。山を所有する住民たちは「先祖代々引き継いできた大切な場所。どんな気持ちで物を捨てたり取ったりしているのか」と憤りを口にする。

 「ペットボトルが落ちているのは当たり前。この前は車道から投げたのか、斜面の下にブラウン管のテレビが落ちていた。山はごみ箱じゃない」。地権者の一人、池端孝美さん(60)は、ごみを見つける度に自宅に持ち帰り分別して捨てている。道路沿いは草が生い茂ると捨てられやすいからと、重点的に草刈りを進める。「嫌な仕事」。あきれ顔でつぶやく。

 市内では約20年前から市委嘱の環境監視員18人が各地区をパトロールしている。ただ「山の中まで見回るのはなかなか難しく、不法投棄を完全に防ぐのは難しい」と市の担当者。私有地に捨てられたものは原則、土地を所有する人に処理を依頼している。

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