エリア限定で販売されているビーバー(左下)、さわやか(左上)。金ちゃんヌードル(右上)、おにぎりせんべいは西日本を中心に販売されている

 サクサクの食感に昆布のうまみと塩味が効いた米菓「ビーバー」。どこか懐かしいパッケージに緑色が鮮やかな炭酸飲料「さわやか」。ともに福井県民にはおなじみの商品だが、実は販売地域がごく狭い範囲に限定されている。スナック菓子「カール」の中部地方以東での販売終了が話題になったので、県内で販売されているエリア限定商品を調べてみた。

 北陸製菓(金沢市)の看板商品「ビーバー」が店頭に並ぶのは、福井、石川、富山の3県のみ。同社によると、「製造量の都合で安定的に供給するためエリアを絞っている」という。もちろん、北陸で長く愛されてきたことも大きな理由だ。

 実はこのビーバー、一度製造を中止している。石川県にあった福富屋製菓が1970年から製造。同社の製造部門を引き継いだ福屋製菓が13年に事業を停止したが、翌14年、北陸製菓により復活した。「北陸の食文化を継承することを考えた」(同社)と、レシピや製法を受け継いだ。

 「さわやか」は、北陸ローヤルボトリング協業組合(福井市)が78年に発売。出荷のほとんどが県内というのは、すでに知っている人も多いだろうか。家族経営で、特に県外に営業を掛けていないからだという。

 メロン味で、炭酸が弱くグイグイ飲めるのが特徴。ペットボトルでの販売が主流だが、かつては駄菓子屋でビンのさわやかを飲む子どもの姿が多く見られたという。同組合の森田英昭代表理事(66)は「昔から愛着を持ってくれている人が多い。うれしい限り」と話す。

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