中野エンジニアリングの自社ブランド液晶テレビ=2010年

 東京商工リサーチ福井支店によると、液晶テレビ製造販売の中野エンジニアリング(本社福井市成和2丁目、中野勇社長)は25日までに自己破産を福井地裁に申請し、破産手続き開始決定を受けた。負債額は約10億1600万円。

 同支店によると負債10億円を超える福井県内の大型倒産は、2015年12月に大阪地裁に民事再生法の適用を申請した若狭観光開発(敦賀市)以来、1年8カ月ぶり。

 中野エンジニアリングは1987年創業。当初は半導体を中心に扱う商社業務を主力にしていたが、薄利傾向が続いたため国内家電メーカーの液晶ディスプレー開発業務請負に主力転換。2001年からは自社ブランドで魚群探知機の開発に着手し、液晶テレビの自社開発も手掛け、08年3月期には過去最高の13億円の売り上げがあった。

 しかし、その後は景気低迷による受注減で売上高は後退。人員削減などリストラ策を講じたが、10年3月期から赤字経営が続いていた。13年11月に魚群探知機事業を分社化し、液晶テレビ事業に一本化するなどの事業の見直しを実施。16年3月期の売上高は2億円まで落ち込んだ。

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