えちぜん鉄道勝山永平寺線の線路上に流出した土砂を取り除く作業員=25日午後4時半ごろ、福井県勝山市鹿谷町保田

 25日午前に福井県嶺北を襲った大雨は、福井市や永平寺町、勝山市にかけて1時間に40ミリを超えるバケツをひっくり返したような激しい雨を降らせた。大野、坂井市を加えた嶺北北部4市1町には土砂災害警戒情報が次々と発表され、各地で道路の冠水や土砂流出が発生して交通網に乱れが生じた。公民館などには避難所が開設され、一時は園児らが身を寄せて不安な時間を過ごした。

 避難勧告は福井市が午前9時50分に岡保、東藤島地区、同10時45分に美山地区の計3522世帯、1万503人に発令。永平寺町は同10時10分に松岡吉野・坂上、永平寺北、同中、同南、上志比の計3200世帯、1万690人に出した。勝山市は市内全域、坂井市は鳴鹿、高椋東部に「避難準備・高齢者等避難開始」を発令した。

 避難所は福井市内は3地区に8カ所開設され、最大123人が避難した。永平寺町と勝山、坂井市には計24カ所開設され、県内全体では最大134人が避難した。

 福井市境寺町のみやま保育園では避難勧告の発令後すぐ、園児81人と交流活動で訪れていた美山地区の幼稚園児14人と職員を含む約120人が美山公民館にいち早く避難。徒歩での移動中は、傘が役に立たないほどの強い雨だったという。同保育園の増田真理子園長は「先日の台風5号で地盤が緩んでいるはず。避難スピードが劣る子どもを守るためにも早い対応が必要だった」と振り返った。

関連記事
あわせて読みたい