精米作業に励む山本茂司さん。「今年は仕入れ値の上昇分を小売価格に転嫁させてほしい」と話す=福井市

近年の福井米の相対取引価格の推移

 3年連続の米価上昇に、外食向けの業務用米を扱う福井県内の米穀販売店から悲鳴が上がっている。県産ハナエチゼンの2017年産新米の相対取引価格(卸売業者への販売価格)は1俵(60キロ)当たり前年比千円高の1万4千円となり、コシヒカリも前年を上回るのは確実とみられる。そうした中、スーパーなどとの価格競争にさらされ、「薄利経営」を強いられている米穀小売店側は「今年は仕入れ値を小売価格に転嫁しなければ経営が持たない」と訴えている。

 ■反発

 「全国的な天候不順の影響で野菜の値段が上がっている。コメも値上げするとなると相当な反発が出るだろう」と心配するのは、福井市の米穀店ピロール健康タチヤの代表で、県米穀販売商業組合理事長を務める山本茂司さん(68)。

 同店では年間約1600俵の県産米を扱っており、そのうち特殊農法のコメを除いた約8割が外食向けの業務用。山本さんは「例えば福井市内の飲食店には毎月880キロのコメを販売しているが、10キロ200円の値上げに踏み切れば月額1万7600円、年間で21万円余りの値上げになる」と指摘。「外食業界は競争が激しく、すんなりと値上げを認めてもらえるかどうか…」と苦しい胸の内を明かす。

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