メガジップライン体験者の補助をする右馬さん(左)。「いろんな人と交流ができるのが楽しい」と話す=福井県池田町のツリーピクニックアドベンチャーいけだ

 東京や大阪など都市部の大学生らが夏休みを利用し、福井県内でアルバイトしながら田舎暮らしを満喫している。福井の魅力や温かい県民性に触れながら、「幸福度日本一」の暮らしやすさを実感している様子。事業を企画した県若者・定住支援課は「将来の移住に気持ちを向けるきっかけになれば」と期待している。

 「ふくいでワーキングホリデー」と銘打ち、人口減対策の一環として福井県が本年度初めて取り組んでいる。大学生をはじめ地方の暮らしに興味を持つ都市部の若者を対象に募集し、8、9月の2週間~1カ月間程度、県内の観光施設や旅館で働きながら、現地の人と交流してもらっている。17日現在で16人が参加している。

 関西学院大3年の右馬治樹さん(21)=大阪府出身=は1日から池田町に滞在。森林を生かした体験施設「ツリーピクニックアドベンチャーいけだ」(TPA)で、滑走遊具・メガジップラインの体験者を補助するアルバイトをしながら、ホームステイ先の農家の手伝いをしている。

 地方の活性化に取り組むことが夢という右馬さんは「池田町の地域おこしに携わる人たちと交流でき、とても充実している」と満足そう。「体験施設を含め、池田町にはあまり知られていない面白いことがいっぱいある」と話し、同町の地域おこしに協力することも将来の選択肢の一つにしたいという。

 TPAの運営会社「まちUPいけだ」ゼネラルマネジャーの山田高裕さん(39)は、体験施設の狙いの一つが若者移住のための雇用先確保ということもあり「県が主導し、若者とアルバイト先のマッチングをしてもらえるのはありがたい」と話す。「参加者が池田町に移住して働くことを少しでも身近に感じてもらえるといい」と期待する。

 また、県は都市部の学生を対象にしたワーキングホリデー事業とは別に、県外の大学生に県内企業の企画立案に取り組んでもらう「経営参画インターンシップ事業」を16日にスタートさせた。これも本年度初の試みで、学生13人が約1カ月県内に滞在しながら、県内7社で商品開発や新事業企画などで経営課題の解決にチャレンジする。

 県若者・定住支援課は二つの事業を通し「移住へのステップとして、まずは福井へ観光に訪れたり、福井での地域おこし協力隊を希望したりするよう、福井のファンを増やしたい」と強調。春休み期間の来年2、3月ごろにも両事業を行うことにしている。

 県は、今夏のワーキングホリデー参加者を8月31日まで募集している。問い合わせは同課=電話0776(20)0638。

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