記者会見する日本体育協会の河内事務局長(左)ら=東京都渋谷区の岸記念体育会館

 昨年10月の岩手国体の自転車成年男子ケイリンで優勝した福井県体育協会所属の寺崎浩平選手(23)がドーピング検査で禁止物質の陽性反応が出た問題で、日本体育協会は18日、4年間の資格停止処分期間を大幅に短縮し、4カ月間になったと発表した。昨年10月28日付から始まった処分を既に終えていることになり、寺崎選手の今秋の愛媛国体出場は可能になった。

 国体では2003年静岡国体で検査導入以来、初の違反例となる。

 昨年10月8日の競技後の検査で、寺崎選手の検体から筋肉増強効果のある禁止物質を検出。医師らでつくる日本アンチ・ドーピング規律パネルが昨年12月、同10月28日から4年間の資格停止処分を出した。ただ、寺崎選手は意図的な摂取を強く否定。処分を不服とし今年1月、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に処分取り消しを求め、JSAAが18日、裁定結果を出した。

 これを受けて日本体協は記者会見を開き、河内由博事務局長がJSAAの裁定結果について「摂取は意図的ではなく、重大な過誤や過失がないと聞いている」と説明。国体で初めてドーピング違反例が出たことについては「非常に残念なこと。真摯(しんし)に受け止め、再発防止に向け、アンチドーピングへの教育や啓発にさらに努めたい」と述べた。

 寺崎選手のケイリン優勝は取り消され、2位以下が繰り上がる。ケイリンに先立って同選手も出場して3位となったチームスプリントの扱いについては、25日の日本体協の国体委員会で協議する。福井県の男女総合得点(1052・5点)や総合順位(18位)の修正についても国体委で決定する。

 寺崎選手は科学技術高出身。昨年春に法大を卒業し、同9月から県体協の特別強化コーチになった。18年福井国体での活躍が期待されている。

自転車
▼ロード一般公道を使用した特設ロードレースコースにより成年男子100~150k…
自転車
関連記事